岸田首相、フィリピンとの防衛協力を強化！沿岸監視レーダー供与による歴史的な一歩

2023年11月4日、日本の岸田文雄首相がフィリピンを訪問し、フィリピンのマルコス・ロドリゴ大統領と歴史的な会談を行いました。この会談で、両国は「政府安全保障能力強化支援」（OSA）を通じて協力し、日本から6億円相当の沿岸監視レーダーをフィリピンに提供する合意に達しました。この新たなレーダーシステムは、フィリピンの南シナ海や東シナ海での海洋安全保障を向上させ、両国の関係を一層強化することで期待されています。

岸田首相は、会談後の共同記者会見で、「日本とフィリピンは、自由で開かれたインド太平洋の実現に向けて、緊密に連携していく」と述べました。一方、マルコス大統領は、「日本はフィリピンの最も重要な戦略的パートナーであり、両国の関係は今後もさらに深化するだろう」と語りました。

新型コロナウイルス感染症対策や経済協力について意見交換

岸田首相とマルコス大統領は、防衛分野だけでなく、他の重要なテーマについても協力を強化しました。新型コロナウイルス感染症対策、経渎協力、インフラ開発、人材育成などに関する意見交換が行われ、日本はフィリピンに対してワクチン提供、医療機器支援、経済再生のための資金援助を継続することを表明しました。

フィリピンの大統領選挙について話し合う

両首脳は、2023年に予定されているフィリピンの大統領選挙についても話し合い、民主的な選挙の実施を確認しました。岸田首相は、「日本はフィリピンの民主主義の発展を支援していく」と述べ、マルコス大統領は、「日本の友好と協力に感謝する」と応じました。

地下鉄の現場を視察

岸田首相は、フィリピン訪問の一環として、マルコス大統領とともに、日本の援助によって建設された地下鉄の現場を視察しました。この地下鉄プロジェクトは、フィリピンの都市交通改善に大きな貢献をしており、岸田首相は、「日本はフィリピンのインフラ開発に全力で協力していく」と述べました。マルコス大統領も、「日本の技術と経験は、フィリピンの都市交通の改善に大きく貢献している」と感謝の意を示しました。

ベトナムに向かう

フィリピン訪問を終えた岸田首相は、次の訪問先であるベトナムに向かいました。ベトナムでの訪問では、ファム・ミン・チン首相やグエン・シュアン・フック国家主席との会談が控えており、地域の安全保障と協力について重要な議題が取り上げられるでしょう。岸田首相の外交努力が、日本の友好国との協力強化に向けて新たな一歩を示すものと期待されています。

まとめ

岸田首相のフィリピン訪問は、日本とフィリピンの関係を一層強化し、共同の安全保障と経済協力に向けた前進の一歩でした。両国は防衛分野での協力を強化し、新型コロナウイルス感染症対策や経済協力においても一致しました。さらに、民主主義の支援やインフラ開発への協力も進められ、両国の友好関係は一段と深まりました。岸田首相は、次にベトナムを訪問し、地域の安全保障と協力に向けて努力を続けることで、日本の外交政策を推進しています。